近年は小型犬や猫と一緒に暮らせるマンションも増えてきて、室内でペットを飼う人が増えてきましたね。
もちろんペットも大事な家族です。
一緒に暮らす以上、ペットの健康に注意を払うのが飼い主の義務。
ですが、室内で暮らすペットにとって危険な環境をご存知でしょうか?
ペットを飼っている人も、これから飼う予定のある人も、改めてチェックしてみてください。
落下による骨折を防ぐ
室内犬の怪我で多いのが、家具やだっこからの落下による骨折です。
特にトイプードルなどの小型犬は骨が細いため、ほんの少しの段差でも骨折してしまう可能性があります。
ペットを抱いているときは落とさないよう注意し、床におろす時も高いところからおろさないように気をつけましょう。
ソファや階段などの段差がある場合は、ソファの周りにクッションを置いて段差を作らないように工夫したり、階段を登らせないように注意しましょう。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)に気を付ける
膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が本来あるべきところからずれてしまうことで、後ろ足に(膝関節に)力がはいらなり歩き方に異常が出る病気です。脱臼が続くと靭帯や軟骨、骨などに損傷を与えてしまいます。症状が悪化するとワンちゃん(ネコちゃんでも発生します)は歩けなくなることもあるため、特に頻発犬種において膝蓋骨脱臼が見られる場合は、重症化する前に外科手術が必要です。手術では、膝関節が正しい動きができるように膝蓋骨の脱臼を整復します。
参照「ONE for Animals」:http://one-for-animals.co.jp/case/08
この病気の原因は先天的なものと後天的なものがありますが、後天的な原因を防ぐための予防のひとつが床材です。
つるつるしたフローリングは滑りやすいため、カーペットやマットを敷くようにしましょう。
玄関先や廊下、リビングなど、ワンちゃんやネコちゃんが活発に動く場面は特に対策をしましょう。
ご紹介したように、ペットの思わぬ怪我は少しの工夫で防げることが多いのです。
もし大切なペットが怪我をしてしまったら、飼い主のショックも計り知れません。
一緒に暮らす大切なペットのために部屋の環境を整えることは、
ペットのためだけでなく飼い主にとっても安心して暮らせることにつながりますね。